住宅ローンには、固定金利と変動金利があります。
これ以外で、一定期間固定金利とするプランもあります。
10年固定金利優遇が有名(ここが主戦場)でありますが、2年固定から銀行によりさまざまな期間を固定金利とするプランが用意されております。
10年固定が人気なのは、ここの金利を下げている銀行が多いことと、住宅ローン控除の関係で10年固定を選ぶ人が多いのだと思います。
私も3本のうち1本を10年固定にしております。
この一定期間固定金利には、理解しておかないといけない罠があります。
まず、引き下げ金利(優遇金利)です。
住宅ローンは、短期プライムレートを基準に変動しております。
優遇金利とは、この基準金利からいくら下げるかというものです。
これは、属性によって最大値を得る人と、そうでない人がいるようですが、競争が激しいためか、最大優遇金利で借りれたか、そもそも借りれなかったかしか聞かないような気がします。
この優遇金利に罠が仕込まれている銀行があります。
初期の固定期間のみ優遇金利を大きくして置き、その後の変動金利に移ったあとの優遇金利を引き下げているところがあります。
例えば、基準金利3%、当初固定期間の引き下げ金利2.5%(優遇金利0.5%)、固定期間終了後引き下げ金利2%(優遇金利1%)というものです。
これですと、固定期間終了後の金利が高くなり、返済額が急激に増えてしまいます。
ちなみに、この引き下げ金利が変わるタイミングで、大量に返済が滞り世界中にショックを与えたのがサブプライム住宅ローン危機です。サブプライム住宅ローン危機が一つのきっかけとなってリーマンショックも起こっております。
あちらは、低格付けの人に多量に借金をさせていたという根本的な原因がありますが、同様のことが個人間では起こる可能性があるということです。
そのため、固定期間終了後の金利がどうなるのかはよく資料を見ておきましょう。見かけだけの金利に騙されると家を失うことになります。
また、金利引き下げが同様のものでも罠があります。
変動金利の金利は一般的に半年ごとに見直され、5年ごとに返済の調整が行われます。
この5年ごとの返済増の上限は25%ととなっておりますが、固定金利と変動金利の切り替わりでは適用されません。
金利が上昇していると、急激に固定金利終了後に返済額が増える可能性がありますので、常に市場の金利動向を注意しておく必要があります。
これらを参考に十分に注意して固定か変動か、または期間固定にするか選んでください。
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