ハウスメーカー等行くとよく「今お支払いの家賃と同等で家が買えて、老後の家の心配もなく、資産を残すことができます。家賃を払い続けるのはもったいないので家を買いましょう。」
と勧められることがよくあると思います。
これを鵜吞みにして今の家賃で生活が大丈夫だから家を買おうと思ったら大変危険です。
まず、アパートの家賃に含まれているもの(更新費別途必要な場合もありますが…)
・エアコン・給湯機等の設備更新費
・劣化設備の補修、修繕
・固定資産税
これらは、結構馬鹿にならない金額になります。
・エアコン・給湯機等の設備更新費
・劣化設備の補修、修繕
こちら二つでも月1万程度の積立程度が必要です。
固定資産税は、場所や築年数によりますが、月5千円~1万円程度必要となります。
これらを考えるだけでも、家賃-2万円程度を考えないと同等の支出にはならないです。
さらに、アパートは、長年住んでいれば家賃の値下げ交渉が可能です。
実際築年数の古いアパートは新築のものより安くなっています。
ローンは、何年たっても完済までは減りません…
また、一軒家を購入すると増える可能性があるものがあります。
それは、電気代。
基本アパートより広くなる上に、高気密高断熱の家(HEAT2G以上、C値1以下)でない場合では、周りから熱が逃げやすいため電気代が上がりやすくなります。
光熱費は、地味に効いてきますので考えておく必要があります。
後、気を付けなければならないのが、ローンや家を買うには手数料が結構取られます。
100万~200万程度は見ておかないと危険です。
ちょっとインチキ臭い住宅メーカですとこの辺りが省かれていることもありますのでしっかりと確認してください。
また、現状の日本の中古住宅市場では、どんなにいい家を建てても30年たつと家は評価されません。それどころか建物があると土地の値段が下がります。
資産となるといううたい文句がまかり通ってますが、いざ売ろうと思ったら30年以上の家は言葉は悪いですが、ゴミと同等扱いをされる可能性があります。
また、土地もトレンドがります。
今後考えられる変化は、リモートワークの普及、自動運転の普及により必要となる土地が変わってきます。
例えば、自動運転が広く普及すると、車を所有する必要がなくなるため車庫のある家は敬遠される可能性があります。この辺りは、実際普及してみないと何とも言えませんが…
ですから、土地も実際にローンが払い終わったころに資産計上できる土地となっているかは不明です。
この辺りも考慮すると単純に「アパートの家賃で家が建つ」や「アパートの家賃を払っていても資産にならない」という言葉を鵜呑みにするのは非常に危険です。
一度家は買ってしまうと後戻りすることが非常に難しいです。
下手すると破産します。
家を買う前には、営業の言葉を鵜呑みにせず、しっかりと調べて家計シミュレーションを行いましょう。
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