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HEMSとスマートメータとの誤差

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設備

お越しくださいましてありがとうございます。最初にこちらを一読願います。ブログの目的とリンク集となっております。

私が公開しているデータは、HEMSのデータとなります。

我が家のHEMSは、Panasonic製のAiSEG2を使用しております。

AiSEG2(HOME IoT) | Panasonic
HEMS(ヘムス)は住まいのエネルギーを見える化して、設備や空調環境機器をかしこくコントロールします。パナソニックの「スマートHEMS」は快適な節電と、心地よい空間、便利なくらしをご提供します。

こちらを利用しており、実際の計測は対応分電盤を設置して使用電力を見ております。

BHM85182J 品番詳細 - Vカタ/VAソリューションカタログ - Panasonic

では、この計測している値と実際のメータとの誤差が大きくては利用する意味がありません。

今回この誤差を確認してみたいと思います。

東京電力PGのデータ収集期間が毎月23~22日となっており月締めではないためメータから直接取得したBルートデータと確認したいと思います。

メータのデータにつては、いくつかありまして、A、B、Cルートの3つがあります。基本的に料金請求に使われるデータはAルートデータとCルートデータになります。

以下簡単に説明します。

Aルートデータとは、スマートメータで取得されたデータを電力会社(一般送配電事業者、東京電力パワーグリッド等)へ送付されたものとなります。このデータを小売り事業者(東京電力エナジーパートナー等電気料金を請求してくる会社)へ送付したものをCルートデータといいます。

これと全く違うのがBルートデータで、これは、メータから直接HEMS等の機器へデータ送信するもので電気を使用する人が直接取得できるデータとなります。

Bルートとは?| スマートメーターBルートブログ
「Bルート」について、IIJの開発エンジニアが解説します。

一応この値は速報値扱いとなりますので、料金請求の値と変わる可能性があると注意書きはあります。BルートデータとCルートデータの比較はそのうちやろうかと思いますが、今回はBルートデータで比較を行いたいと思います。

では、少し見ずらいですが、8月7日の一日のデータを確認してみました。

 スマートメータ[kWh]HEMS[kWh]差分[kWh]誤差率[%]
時刻主幹買電主幹売電主幹買電主幹売電買電売電買電売電
0:000.300.3610-0.061020.3 
0:300.400.32600.074018.5 
1:000.300.29200.00802.7 
1:300.300.3220-0.02207.3 
2:000.300.29800.00200.7 
2:300.300.28800.01204.0 
3:000.200.250-0.05025.0 
3:300.300.25500.045015.0 
4:000.200.2670-0.067033.5 
4:300.700.600.1014.3 
5:000.800.8370-0.03704.6 
5:300.800.79300.00700.9 
6:000.200.2190-0.01909.5 
6:3000.10.0370.035-0.0370.065 65.0
7:000.40.10.3670.1030.033-0.0038.33.0
7:3000.30.0790.279-0.0790.021 7.0
8:0000.20.0060.255-0.006-0.055 27.5
8:3000.700.59200.108 15.4
9:0001.10.0061.138-0.006-0.038 3.5
9:3000.800.8530-0.053 6.6
10:000.300.2730.0090.027-0.0099.0 
10:300.10.60.0890.4840.0110.11611.019.3
11:0001.201.2720-0.072 6.0
11:300.800.690.0220.11-0.02213.8 
12:000.200.3280-0.128064.0 
12:300.100.0620.040.038-0.0438.0 
13:000.10.20.0850.1740.0150.02615.013.0
13:3000.800.73300.067 8.4
14:000100.95900.041 4.1
14:3001.601.6270-0.027 1.7
15:0000.90.0130.941-0.013-0.041 4.6
15:300.100.160.001-0.06-0.00160.0 
16:000.100.0430.0270.057-0.02757.0 
16:300.400.4030-0.00300.8 
17:000.300.3430-0.043014.3 
17:300.400.38400.01604.0 
18:000.600.55300.04707.8 
18:300.600.59100.00901.5 
19:000.600.6080-0.00801.3 
19:300.500.5670-0.067013.4 
20:000.600.51600.084014.0 
20:300.500.510-0.0102.0 
21:000.500.5070-0.00701.4 
21:300.500.5070-0.00701.4 
22:000.500.5480-0.04809.6 
22:300.600.53500.065010.8 
23:000.500.49800.00200.4 
23:300.400.4950-0.095023.8 
合計(平均)14.89.614.9119.544-0.1110.0560.80.6

30分当たりの誤差は結構出てますね。

これは、HEMSは0.001kWhすなわち1Whで計測するのに対してスマートメータは、0.1kWhすなわち100Wh単位での計測となるからです。また、スマートメータの値は四捨五入ではなく、ちょうど100Whを積算したところで100Whを出力します。

たとえは、0時に99Whの電気を使用しても出力される値は0となります。次の0時30分に5whしか使用していなくても104Whとなり出力は、100whとなります。このようなところから微小領域の誤差が非常に大きくなります。

よって、30分ごとの誤差では、非常に大きくなってしまうので次に月ごとの値を比べてみました。

Bルートデータの申し込みを2020年4月に行ったので、すべての日がそろっている2020年5月以降のデータで比べてみます。

 スマートメータ[kWh]HEMS[kWh]差分[kWh]誤差率[%]
 主幹買電主幹売電主幹買電主幹売電買電売電買電売電
20年05月292.7757.9293.798759.07-1.098-1.170.380.15
20年06月299.5655299.825655.171-0.325-0.1710.110.03
20年07月381.2342.5381.973342.717-0.773-0.2170.200.06
20年08月399.4791.2399.393791.0620.0070.1380.000.02
20年09月391.7432.8392.976432.797-1.2760.0030.330.00
20年10月403.3446404.867446.812-1.567-0.8120.390.18
20年11月559.5529.2561.136530.217-1.636-1.0170.290.19
20年12月844.8482.6846.87483.499-2.07-0.8990.250.19
21年01月1093.9509.71087.493511.1846.407-1.4840.590.29
21年02月777.5733.2780.248734.897-2.748-1.6970.350.23
21年03月596.5759.8598.141761.618-1.641-1.8180.280.24
21年04月416.5844.5417.682846.349-1.182-1.8490.280.22
21年05月299.2656.7300.275657.82-1.075-1.120.360.17
21年06月326.3598.9326.859599.72-0.559-0.820.170.14
21年07月414.8552.5416.649551.92-1.8490.580.450.10
合計(平均)7496.89092.57508.1859104.85-11.38-12.350.150.14

誤差を見ると全体的にHEMSの値よりスマートメータの値の方が大きいようですね。

これは、機器の誤差もありますのでどちらが正しいのかはわかりませんが、スマートメータについては、計量法で定めらられた検定(誤差が一定以内に入っているか確認する)されているのでどちらかといえばスマートメータの方が値としては正しいのでしょう。ただし、スマートメータの検定もある程度誤差(普通給+-2%)は認めれてますので本当のところはわかりません…

ただし、売電、買電両方とも多くても0.6%程度と許容できる範囲に収まっていますので、HEMSのデータとスマートメータのデータで大きく乖離することはなさそうです。

よって、このまま安心してデータ発信を続けていきたいと思います。

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