耐震・高気密高断熱・低メンテナンスな家を建てる際のポイントを説明したいと思います。
それは、なるべく凸凹を作らないということです。
デザインのために、わざと凸凹を作ったり、一階と二階の壁をずらしたりとすることがあるかと思いますが、あまりお勧めできません。
デザインは、満足感は得られるかもしれませんが、地震から生命を守ってくれたり、光熱費を下げてはくれません。
凸凹を作るデメリットは以下の通りとなります。
・凸凹をつくると耐震性が下がる
構造物的に四角、それも正方形の方が強くなります。凸凹を作ることにより地震時に力が変なところにかかりやすくなるため耐震性能は下がります。構造計算をして力のかかるところをしっかりと補強する必要があります。
また、二階と一階の壁をずらすことにより直下率がさがり構造的に弱くなります。
・凸凹をすると雨漏りしやすい、気密落ちやすい
誰でも平面の方が作業がしやすいので、凸凹が多いとシートの取り付けにミスが起きやすくなります。また、水が集中的に凸凹の場所にたまり雨漏りしやすくなる場合があります。
・光熱費が上がる
凸凹が多いと外に面する壁が多くなるため外からの影響を受けやすくなります。そのため光熱費があります。
・建築コストの増加
壁が増えますので、その分余計に建材が必要となります。コストを下げるには、建材を減らすことです。
・メンテナンス費用が上がる
外壁部分が多いので足場が多く必要となります。また、複雑な構造になればなるほど作業しずらい部部に余計に足場が必要となってきます。メンテナンス費用のかなりの部分が足場となります。足場を減らすことはメンテナンスコストの削減になります。また、壁が多いのでサイディングの修繕にもお金がかかります。
ただし、せっかくお金をかけて作った家が、毎日家に帰るのが憂鬱になるようなダサいデザインでは困ります。
うまくデザインと兼ね合いを持ちながら四角い家に近づけることをお勧めします。
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