光熱費のかからない家にするには、ずばり高断熱高気密と言いたいところですが、残念ながら違います。
光熱費をかけずに、家全体の温度差を少なくする手段の一つとして高気密高断熱住宅がありますが、高断熱高気密にこだわっても光熱費が下がるとは限りません。
間違った高断熱高気密住宅を建てると光熱費が逆に上がる場合があります。
光熱費を下げるのに重要なのは、太陽熱のコントロールです。
冬は、熱を取り入れ、夏は逆に熱を入れない工夫が必要です。
これを間違うと光熱費がかなり上がってしまいます。
具体的な例としては、Ua値を上げるために窓を減らしすぎるです。
窓を減らしたことにより数値上は、よくなりますが太陽熱を取得できずにエアコン代が増加するという本末転倒なことが起こります。
これは、ハウスメーカーのうたっているUa値のモデルケースがこのような場合が往々にしてありますので注意が必要です。
南側の窓は、日射取得型にし冬は太陽熱を積極的に取り込むことが光熱費を下げる一つのポイントです。
夏は、窓の外にシェードをつけることです。
南面の窓を夏の暑さだけを考えて日射遮蔽とするハウスメーカーが多くいるようですが、日射遮蔽型窓にするよりも、日射取得型窓+シェードの方が熱を防ぐことができます。
色にもよりますが、日射遮蔽型窓の逓減率は50~60%に対してシェードは、80~90%を超えてくるものもあります。
これらのことから、光熱費を下げるには、南は日射取得型の窓を取り付けることをお勧めします。
さらには、トリプルよりもダブル(もちろん樹脂スペーサーの樹脂窓)の方がトータルコストは下がるようです。
トリプルは、日射取得型にしても三枚ガラスがあることから取得が十分でないようです。
ただし、断熱性能を上げていけばトリプルでも問題ないです。
我が家は、日が当たると外気温5度程度でも暑くなります。
東西に関しては、夏の太陽の角度が低く遮蔽が難しいこと(シェードつけられれば別ですが庇では防げません)のと、冬の朝夕の日差しは弱く日射取得があまり期待できないため日射遮蔽型がお勧めとなります。
光熱費を下げるためには、Ua値という数値だけにこだわるのではなくしっかりと太陽熱を計算することが重要です。
太陽熱を利用することによりUa値は多少下がることになっても光熱費を含めたトータルコストは、下げることができます。
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