続きものとなっておりますので、先にこちらをお読みください。
「FPの家」の換気が結露した3です。
「FPの家」の第一種換気は、FPC90という顕熱交換気しシステムとなります。
顕熱換気の場合は、一般的に結露するたドレイン(排水ダクト)を設けるのが一般的です。
日本で使われている顕熱換気システムは、海外メーカが一般的ですが、基本的にドレイン設置しております。
顕熱換気では、湿気を交換しないため冬は、室内の暖かく湿った空気が熱交換され冷やされれ外側の排気で、夏は、外の暖かく湿った空気が換気が室内の冷えた空気と熱交換をして冷やされたため室内側の吸気で結露いたします。
特に、冬は室内外の温度差が大きいため結露する可能性が高いです。
ただ、FPの家の換気では、結露を防ぐためお風呂からの換気は、熱交換せず直に外に排出するようにしているなど、結露対策をある程度行うことにより標準では、ドレインを設けないようにしております。
ただし、我が家では、真冬でも室温25度、相対湿度50%程度で管理しております。
お風呂屋、洗濯物を干しているときもありますので、瞬間的にはもっと言っていると思います。
これは、FPの家の断熱気密だから実現できている部分ではあります。
このような湿度管理をおこないますと絶対湿度10mg/m^3程度となります。
ウイルス等の健康面を考えるなら絶対湿度10mg/m^3以上を目標とするべきだと思いますが、ここまで管理可能な家も少ない上に、管理している人も少ないというのが現状です。
そのため、どうやらFPの家はここまでを想定しない(実際に湿度が高すぎるといわれました)ようで、換気で結露が発生したのは、初めてだといわれました。
結局どうしたかといいますと、「FPの家]初のFPC90へドレインを設置することをしました。
少し見えづらいかと思いますが、台をつかい換気システムを持ち上げて、床面にドレインを設置しました。このとき、少し斜めにしドレインがある側を少し下げてもらうようにして熱交換素子にたまる水を落としてもらうようにしました。
もし、厳密に湿度管理を行いたい方で、FPC90を採用する方は、この辺りを十分に理解してから取り付けるか、予めドレインを設置をお願いしたほうがいいでしょう。
私の時には、最初に提案した時には、ドレインがなくて大丈夫だといわれましたが、すでにドレインを設置した事例があるので次は、対応可能かと思います。
ここからは、少々愚痴となります。
FPの家は、断熱材はいいのですが、営業のほうが高気密高断熱、高耐久の家について少し考え方が甘いのではないかと思います。
FPパネル自体は、100年以上問題のない非常に優秀な断熱材だと思います。
そのため、家自体の建築も100年以上持つここと前提に考えるべきだと思いますが、まだ、高気密高断熱以前の家の考え方を引きずっているように思います。
高気密高断熱ではれば、温度を上げて湿度を厳格に管理することにより従来の家よりも空気中に含む水蒸気量が非常に大い家となります。そのため、やはり、顕熱換気は、結露することを前提にするべきだったと思います。ただ、現状私しかこの現象となっていないためここまでしっかりと管理するという考える方はまだまだ少ないのだと思います。住む人の考え方も変わってくるといいのですが…
あとは、電線(VVF)の設置や付加断熱についてももう少し考え方を変えてほしいなと思います。付加断熱の資材は、あるようですが、物としては、壁だけのようですし、営業の方は高くなるからあまり進められないと消極的でした。
電線に関しても、断熱材の寿命よりも短いとおもいますが、簡単に回収できないような方式、断熱材の外に這わせて断熱材を貫通していれるという方式となっております。電線を変えたいときに簡単にできないので、このあたりは改善してほしいなと思います。
とはいえ、工務店の自由度は非常に高いので、施主が考えていろいろ注文すれば対策してくれるのもまたいいところなのですが。(お金もかかりますが…)
一条ってこのあたりどうやっているのだろう。
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