今シーズンの冬は、寒波が多く例年より寒かったため電気代がが増えたという人が多いでしょう。
特に市場価格で契約していた人は、なかなかすごい値段が来ているかもしれません。
市場価格の高騰については、今回触れませんが、固定価格で調達している人も注意が必要です。
今シーズンの電気料金は、異常に安くなっているからです。

こちらは、我が家の2月の電気代となります。
結構使っておりますが、燃料調整費において5千円程度引かれております。
2万5千円に対して5千円引かれているのはかなり大きいです。
基本的に電気代は、以下の構成のとなります。
基本料金(契約電力量)+使用した電力量+燃料調整+再エネ発電賦課金+消費税
・基本料金:会社によりないところもありますが、30A契約、10kVA契約などあり、月によって変動しません。
・使用量:電気を使った分だけ払います。時間帯や、使用量による段階により値段が変わるもの、一定量まで定額なプラン等さまざまあります。電気代を節約しようとするとここを減らすのが一般的かと思います。
・燃料調整費:原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格を算定しているそうです。
・再エネ発電賦課金:FITの原資となるものです。太陽光や風力発電の売電費用は、ここからねん出されており毎年4月に変更されます。あと10年程度は、上昇する見込みです。
今シーズンは、コロナの関係で経済活動が落ち込みそれに伴い燃料消費が減ったため燃料費が安くなっております。東京電力管内では、-5円を下回っており、電気代をかなり押し下げております。
過去の燃料調整費は、下のリンクから確認できます。
ここを見ていきますと-5円などいう月はなかなか出てきません。
ようするに、今年は異常に燃料調整費が安いため、使用量をよく確認しないで値段だけ見ていると来年以降の電気代に驚くことになるかもしれません。
安いに越したことはありませんが、金額だけに惑わせれないようにしましょう。
来年以降もこの水準で燃料調整費が推移するかは誰もわかりません。
ある意味、寒い年に電気代が安くなったのは非常に運がよかったといえるでしょう。
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