FPの家は、フランチャイズ制(工務店などが資材の共同調達や工法などをレクチャーしてもらい同様な品質で展開している方式)で展開している高気密高断熱住宅の住宅メーカの一社(どちらかというと建材メーカに近い)です。
建材メーカのニチハグループに所属しているそうです。
FPの家の紹介(ホームページより抜粋)
家の基本性能であり一番大切な、断熱・気密・換気・耐久性すべてにおいて高性能を発揮する独自のFPウレタン断熱パネルにより、隙間なく頑丈につくられた高性能で快適な「箱」を実現する「FPの家」。外皮は高断熱・高気密が約束されているので、家の中は縦横自在な空間を利用した「自由な設計」と「高いデザイン性」が可能となります。
紹介の通りしっかり作ればそこそこ高気密高断熱の住宅が建てられます。
FPの家の特徴
・FPパネルを用いた在来軸組工法
FPパネルは、耐震性能と断熱材性能を併せ持った発砲ウレタンそ主体としたパネルです。
断熱材としても優秀ですが、耐震の計算に必要となる壁倍率も計算できるものとなっております。
FPパネルを木枠におさめるため、隙間が少なく劣化や変形が少ないものだそうです。
内部結露保障50年をうたってます。
FPパネルには、普通のFPパネルとプラチナFPパネルがあります。違いは、普通のFPパネルは、熱伝導率は0.024W/mKに対して、プラチナFPパネルは、熱伝導率は0.020W/mKとなります。その他は、すべて一緒です。
※プラチナパネルの方が当然高くなりますが、数十万程度(うちは、20万程度)のアップなので、断然プラチナパネルをお勧めします。
FPの家で建て良かった点
・完全なる自由設計
建築法上不可ということ以外すべてできます。(もちろん金額次第ですが…)
・C値(隙間)が少なかった
・耐震等級3を取りながら、開口、吹き抜けを作ることができた。
・パネル以外指定がない(パネルすらも一部使わないことも可)ので、施主の好きな建材を選ぶことができる。
・換気が維持メンテナンスしやすいものを導入することができた。
FPの家で建て悪かった点
・FPの家は、工務店の実力にかなり差がある。
・高い
・外断熱のFPパネルがない。
(外断熱のFPパネルがないため、FPパネルのみで家を建てるとUa値は0.35程度が限界となります)
・屋根パネルが薄い。
屋根パネルは、壁パネル、床パネルと比べて相対的に薄いと感じられます。
もし建てるなら、屋根は、別のものを検討するか、FPパネル+別途断熱材を施工したほうがいいと思います。
・配線(電線のケーブル等)を壁側に作ろうとするとケーブルがサイディングと断念材の間(要する外)にでてしまう
FPパネルは、10cm程度なので柱を12cmにして内側に入れることをお勧めします。断熱材自体は、100年以上大丈夫かと思いますが、ケーブルは50年ももたないでしょうから、将来の修繕を考えたらパネルの外側に出す工法は余計な工事費がかかる原因となります。
読みにくい箇所は、ご指摘いただければ幸いです。
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